アイアンテール（2008年生、母カシノヴィガ）

アイアンテール（2008年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「鉄の尾」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時9歳）と交配したカシノヴィガが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柏木一則。戦績は、中央平地16戦1勝2着2回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、柏木一則から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、柏木一則から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、鎌田信一によって535.5万円で落札された。

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

1月15日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、サトノサミットに交わされて3馬身差の2着となった。

2月12日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

4歳（2012年）

4月21日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた5戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着に入った。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

8月28日、中8週で迎えた8戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のキンショーダイシに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北野真弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシッチジョウジュに約10馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月11日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワンダーアシャードに3馬身半の差をつけて優勝

5歳（2013年）

12月7日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

6歳（2014年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

2月16日、中5週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたエリアコンプリート決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、最後はテイクエイムと並んで4着同着となった。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入った。

4月26日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

5月25日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月29日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のリボン賞（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。