イブキドルフィン（1992年生、母アットリスク）

イブキドルフィン（1992年5月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のAlleged（当時18歳）と交配したアットリスクが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）北陽ファーム。戦績は、中央平地27戦4勝2着1回、中央障害4戦1勝、地方5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の日南特別(900万下)。

経歴

デビュー前

内藤繁春厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

3月26日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月21日、中5週で迎えた3戦目は、金折知則騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6月10日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインドチェリーを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1996年）

4月20日、約10か月半の休養明けで迎えた5戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月11日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は金折知則騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月25日、中1週で迎えた7戦目は、P.ラオ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の’96アジアジョッキーズ1（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は金折知則騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、トップライデンに3/4馬身交わされて2着となった。

7月9日、中0週で迎えた10戦目は、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったゾーンプレスからアタマ差の2着に甘んじた。

7月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（7戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月8日、中1週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で金折知則騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

9月25日、中1週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で金折知則騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で金折知則騎手（10戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

5歳（1997年）

5月18日、約7か月の休養明けで迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウオウラムを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って休み明けの一戦をモノにした。

5月31日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（11戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（12戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオーミグロワールに3馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

7月12日、中1週で迎えた22戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサワノフラッシュを半馬身振り切って勝利をモノにする

7月27日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（13戦2勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

12月21日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（14戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

6歳（1998年）

1月6日、中1週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（15戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（16戦2勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（17戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京芝1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で金折知則騎手（18戦2勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた30戦目は、川合達彦騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた31戦目は、A.ギャラウェイ騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤルビーに半馬身の差をつけて優勝

6月13日、中6週で迎えた32戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 小雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3150m 曇）に出走。鞍上は川合達彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月23日、中7週で迎えた34戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のケンモンローに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7歳（1999年）

1月4日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、八面山賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾林幸彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったナイスマークから約16馬身差の2着となった。

1月17日、中1週で迎えた36戦目は、耶馬渓賞（中津ダート1760m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾林幸彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。5着に敗れた。