ダノンウィスラー（2008年生、母ミスフーバフーバ）

ダノンウィスラー（2008年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋バンクーバー五輪の会場にちなんで」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したミスフーバフーバが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は折手牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回、中央障害8戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、折手牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月28日、デビュー戦はC.スミヨン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

3歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したリキサンマックスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

6月12日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

7月2日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

8月14日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスマートリバティーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったバンダムレクスにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月27日、中8週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモソーンパークにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月10日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の姫島特別（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4歳（2012年）

2月12日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月1日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビーチパレードを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

7月29日、中4週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイムヒアーを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月16日、中4週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

5歳（2013年）

3月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた18戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、6着に終わった。

5月19日、中7週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず最後はオコレマルーナと並んで9着同着となった。

8月10日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

9月17日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

12月21日、中9週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

6歳（2014年）

4月12日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はA.シュタルケ騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月12日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

12月7日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクロフネカップ（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

7歳（2015年）

1月18日、中5週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月22日、中8週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた29戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月4日、中8週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったティーエスハーツから2馬身差の2着となった。

7月26日、中2週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月27日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったハヤブサフィーバーから半馬身差の2着に敗北した。

8歳（2016年）

3月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のキープトラインに3馬身半の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

4月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた35戦目は、三木ホースランドパークジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

5月14日、中5週で迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。