モリトヴィーナス（2001年生、母メイショウフレスコ）

モリトヴィーナス（2001年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女神。美しく愛に満ちた栗毛の乙女」。毛色は栗毛。種牡馬のリンドシェーバー（当時13歳）と交配したメイショウフレスコが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は広田牧場。戦績は、中央平地30戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、広田牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」と「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月10日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず14着に終わった。

3歳（2004年）

1月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のニシノピクチャーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月20日、中9週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

5月15日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

6月27日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は蓑島靖典騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

9月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑島靖典騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑島靖典騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

11月20日、中3週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

12月26日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、5着を確保した。

4歳（2005年）

2月12日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3月26日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベルモントミサンガを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

8月6日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の敢闘精神でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

9月24日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月8日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミヤビアゼリアを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったレディサクシードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で村田一誠騎手（7戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のコパノニキータに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月5日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で村田一誠騎手（8戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

10月7日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で村田一誠騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の河口湖特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、伸びてきたサヨウナラ決め手に屈してハナ差の2着となった。

11月19日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

6歳（2007年）

1月28日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（10戦2勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

8月11日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。