エイシンフェアリー（1983年生、母エイシンピユーマ）

エイシンフェアリー（1983年6月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時14歳）と交配したエイシンピユーマが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着6回、中央障害10戦6勝、地方2戦0勝。1986年の皐月賞(G1)で4着に入った他、1989年の東京障害特別（春）(ハンデ重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

12月1日、11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったフミノアプローズから1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月21日、15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

3歳（1986年）

1月12日、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤稔騎手。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のツキノラデカルに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールを走り抜けた。

2月2日、4歳400万下の梅花賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤稔騎手。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたエイシンスパート決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月15日、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤稔騎手。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月2日、4歳400万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジョーディアレストを3/4馬身振り切ってトップでゴールを駆け抜けた。

3月16日、4歳400万下のさわらび賞（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったラグビーボールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月29日、3歳オープンの若葉賞（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は柴田政人騎手。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月13日、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手。21頭立ての19番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

5月4日、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5月25日、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手。23頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

6月14日、4歳900万下のやまゆり賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月12日、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニホンピロヒーローに5馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

10月26日、4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月15日、ハンデ戦で4歳以上1400万下の太秦特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

11月30日、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

12月13日、4歳以上1400万下のオリオンステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1987年）

1月10日、5歳以上1400万下の門松賞（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたワンダービクトリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月24日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の北山特別（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったパワーシーダーにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

11月22日、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

12月12日、4歳以上900万下の北摂特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月26日、ハンデ戦で4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（1988年）

1月24日、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月6日、5歳以上900万下の立春特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

2月20日、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は久保敏文騎手。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトウカイスワローを3/4馬身振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

3月26日、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモガミローレンに2馬身半の差をつけて勝利をモノにした。

4月17日、5歳以上1400万下の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5月14日、5歳以上1400万下の朱雀特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、伸びてきたキョウワカンキ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

6月4日、5歳以上1400万下の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月25日、5歳以上1400万下のテレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず3着に敗れた。

7月9日、5歳以上1400万下の東海ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月23日、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は広松孝司騎手。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマトヒーローに3/4馬身の差をつけてトップでゴールに飛び込んだ。

12月11日、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で広松孝司騎手。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のイブキサージャントに5馬身の差をつけてトップでゴールへと飛び込んだ。

12月25日、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3200m 晴）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で広松孝司騎手。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6歳（1989年）

1月20日、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は4戦連続で広松孝司騎手。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のキングリフォーに1馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。

2月11日、ハンデ重賞の東京障害特別（春）（東京障害芝3300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で広松孝司騎手。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のキョウエイウオリアに約11馬身の大差をつけて勝利を収めた。

3月12日、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で広松孝司騎手。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のメジロマスキットに2馬身半の差をつけて勝利した。

4月9日、重賞の中山大障害（春）（中山障害芝4100m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で広松孝司騎手。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月7日、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 雨）に出走。鞍上は8戦連続で広松孝司騎手。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトウショウイージーに1馬身3/4の差をつけてトップでゴールを駆け抜けた。

6月4日、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は9戦連続で広松孝司騎手。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月29日、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3290m 晴）に出走。鞍上は10戦連続で広松孝司騎手。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（1990年）

1月18日、新春盃（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は立花貢騎手。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月27日、金盃（大井ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で立花貢騎手。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。14着に終わった。