ワシャモノタリン（2006年生、母ジョウネツノアラシ）

ワシャモノタリン（2006年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「わしゃ物足りん」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエアエミネム（当時8歳）と交配したジョウネツノアラシが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木下牧場。戦績は、中央平地26戦2勝、中央障害9戦2勝2着2回。2011年の東京ハイジャンプ(JG2)で2着に入った他、2013年の春麗ジャンプステークス(障害4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月24日、デビュー戦は中村将之騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

11月29日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

3歳（2009年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた8戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（6戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のジャングルケイに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下の早苗賞（新潟芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（7戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホクトグレインを半馬身振り切って2勝目をゲットした。

7月5日、中5週で迎えた12戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

9月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（9戦2勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4歳（2010年）

1月16日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の逢坂山特別（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（11戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

8月1日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（12戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（13戦2勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（14戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

12月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の彦島特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

5歳（2011年）

6月18日、約6か月半の休養明けで迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は中村将之騎手（15戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴールデンガッツから1馬身1/4差の2着となった。

7月9日、中2週で迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウロッコーに2馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月30日、中2週で迎えた27戦目は、J・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（16戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（17戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のカワキタトップに2馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

10月15日、中6週で迎えた29戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（18戦3勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったマジェスティバイオから2馬身半差の2着となった。

7歳（2013年）

1月14日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中村将之騎手（19戦3勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい16着に終わった。

2月2日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた31戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で中村将之騎手（20戦3勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

3月9日、中4週で迎えた32戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は中村将之騎手（21戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月13日、約6か月の休み明けで迎えた34戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（22戦3勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた35戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（23戦3勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。