マジェスティバイオ（2007年生、母ハイグレードバイオ）

マジェスティバイオ（2007年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「威厳、尊厳＋冠名」。2011年にJRA賞最優秀障害馬、2012年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時19歳）と交配したハイグレードバイオが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者はサンライズステイブル。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回、中央障害15戦7勝2着3回。2011年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2012年の中山グランドジャンプ(JG1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月9日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月13日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

12月20日、連闘で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリサイスドリームに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

2月7日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

4月17日、中1週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったミッキーバラードに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月25日、連闘で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

7月24日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

11月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

4歳（2011年）

4月2日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったピサロナイトからクビ差の2着に甘んじた。

5月7日、中1週で迎えた16戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のスイートバイカルに6馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月11日、中4週で迎えた17戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3300m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のマサノブルースに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

7月24日、中5週で迎えた18戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったクリーバレンからハナ差の2着に甘んじた。

8月20日、中3週で迎えた19戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月15日、中7週で迎えた20戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のワシャモノタリンに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 曇/不良）に62kgの斤量を背負って出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったディアマジェスティから9馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のディアマジェスティに半馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

5歳（2012年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は柴田大知騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のグレイドケイに5馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/不良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（8戦4勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のバアゼルリバーに8馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルを手中に収めた。

10月14日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（9戦5勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月1日、中6週で迎えた26戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は山本康志騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のハクサンに3/4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月22日、中2週で迎えた27戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 曇/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（3戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

6歳（2013年）

11月30日、約11か月半の休み明けで迎えた28戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。