エットウツバメ（2004年生、母オーパスドーター）

エットウツバメ（2004年4月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冬を越すつばめ」。毛色は鹿毛。種牡馬のクリプティックラスカル（当時9歳）と交配したオーパスドーターが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は広川忠久。戦績は、中央平地5戦0勝、地方10戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の3歳。

経歴

デビュー前

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月12日、デビュー戦は的場勇人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は416kg。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

10月21日、中9週で迎えた2戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

12月2日、中5週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3歳（2007年）

1月21日、中6週で迎えた4戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

3月17日、中7週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4月18日、中4週で迎えた6戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、門別平取町軽種馬生産振興会賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホッカイワンダフルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、一般D3-1（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマヤノメメントを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月16日、連闘で迎えた8戦目は、一般D2-1（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナイスチトセに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた9戦目は、一般D2-2（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャンハイソロンからクビ差の2着に甘んじた。

7月7日、中4週で迎えた10戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 雨/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエアセラヴィを上がり0位の末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

7月15日、連闘で迎えた11戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトーホウハルヒメに9馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月29日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾林幸彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエクセルウィンに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月1日、中4週で迎えた13戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のシゲルナゴデをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

9月17日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦の七ツ釜特別（佐賀ダート1750m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

9月30日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C1-5（佐賀ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。