マルチフレンド（1997年生、母ハンザヒメ）

マルチフレンド（1997年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のフレンチグローリー（当時11歳）と交配したハンザヒメが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）上島牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方17戦10勝2着3回。主な勝ち鞍は2001年のトルマリン特別(一般C1二)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上島牧場から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

原定弘厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（1999年）

11月26日、デビュー戦は浜口楠彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 曇/重）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のナモンミツルをハナ差振り切って初白星を挙げた。

12月12日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

3歳（2000年）

1月12日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若松賞（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のローレンスシチーに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

2月6日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

4歳（2001年）

1月8日、約11か月の休養明けで迎えた6戦目は、一般C3ヌ（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったトウジンロレアルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

1月21日、中1週で迎えた7戦目は、一般C3ル（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた8戦目は、一般C3ヌ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したフジノマサムネにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月12日、中3週で迎えた9戦目は、一般C3リ（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシーズジェスターを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月1日、中2週で迎えた10戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、一般B（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のゴールデンマズルに4馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

4月24日、中2週で迎えた11戦目は、一般B（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したフジノマサムネにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた12戦目は、一般B（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（7戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキンカエブロスに6馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

6月6日、中2週で迎えた13戦目は、一般B6 B9（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカイヨウプライズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて6勝目を収める

6月17日、中1週で迎えた14戦目は、あじさい特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルックリンガイを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

8月21日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、一般C2二ア（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライティアベールを上がり1位の末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

9月18日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の秋涼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のフリートツイスターに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月12日、中2週で迎えた17戦目は、トルマリン特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマエノハヤヒデに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

11月3日、中2週で迎えた18戦目は、一般B3五（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤祐樹騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。