ヤマニンスピリット（1988年生、母ヤマニンペニー）

ヤマニンスピリット（1988年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパドスール（当時9歳）と交配したヤマニンペニーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）ヤマニンベン牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

浅見国一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1991年）

1月27日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルニラシアンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリアルファインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月30日、中5週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の君子蘭賞（京都ダート1800m 雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月4日、中4週で迎えた4戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月2日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた6戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4歳（1992年）

4月19日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったブルーシンゲキに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月25日、連闘で迎えた9戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

6月6日、中5週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋康之騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋康之騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月5日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（1993年）

1月10日、中4週で迎えた14戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

1月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上野清章騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のトウカイカオリをアタマ差振り切って久々に美酒を浴びた。

3月7日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったヒラマツカゼに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月3日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒミノオータカを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月18日、中1週で迎えた19戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の御池特別（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に終わった。

10月10日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井浩騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は上野清章騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた24戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。