ファーストソリスト（2018年生、母ヴァゼム）

ファーストソリスト（2018年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「主役級ダンサーを指すバレエ用語。母名および母母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したヴァゼムが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月11日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月23日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

3歳（2021年）

1月16日、中7週で迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた5戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、アウトオブサイトに交わされて約10馬身差の2着に敗北した。

4月17日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のグッドインパクトに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

11月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2022年）

1月10日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川又賢治騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のワイドアウェイクに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月19日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの矢作川特別（中京ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川又賢治騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

5月8日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの咲花特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

8月6日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

10月1日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（5戦0勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

12月3日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの鳴海特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（6戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

5歳（2023年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた19戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

5月20日、中8週で迎えた20戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

7月9日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの天の川賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた22戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

11月5日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6歳（2024年）

1月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田大河騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

2024年1月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。