エエヤン（2020年生、母シルクヴィーナス）

エエヤン（2020年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ええやん。良い(関西の方言)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したシルクヴィーナスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。2023年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2024年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、須崎牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ニッシンホールディングスによって4,510万円で落札された。

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

10月15日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり5着に敗れた。

3歳（2023年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のレッドシュヴェルトに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月26日、中5週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルフォルツァに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月8日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のウンブライルに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

10月8日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月19日、中5週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた9戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

4歳（2024年）

2月25日、中8週で迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフネスで懸命に走り抜いたが、パラレルヴィジョンに3/4馬身交わされて2着となった。

4月21日、中2週で迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（7戦2勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に敗れた。

9月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた14戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。