ウンブライル（2020年生、母ラルケット）

ウンブライル（2020年1月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「イタリア北部のアルプス山中にある峠」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時12歳）と交配したラルケットが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、2023年のニュージーランドトロフィー(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

6月18日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のタイセイサンダーに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのもみじステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のロードスパイラルに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月11日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に敗れた。

3歳（2023年）

2月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月8日、中7週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したエエヤンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

5月7日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のように急駛したが、抜け出したシャンパンカラーにアタマ差届かず2着となった。

4歳（2024年）

2月4日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月6日、中8週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したマスクトディーヴァに半馬身届かず2着となった。