マスクトディーヴァ（2020年生、母マスクオフ）

マスクトディーヴァ（2020年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「仮面の歌姫」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時13歳）と交配したマスクオフが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2024年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

辻野泰之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

1月15日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウインスノーライトに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

6月11日、中8週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のポルカリズムに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

9月17日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のブレイディヴェーグに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月15日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したリバティアイランドを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

2月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月6日、中8週で迎えた7戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のウンブライルを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。