ハートオブクィーン（2005年生、母マイシークレット）

ハートオブクィーン（2005年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女王の熱意」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジョリーズヘイロー（当時18歳）と交配したマイシークレットが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は木村牧場。戦績は、中央平地15戦2勝、地方6戦1勝。2008年の桜花賞(牝G1)で4着に入った他、2007年の函館2歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

若松平厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2007年）

5月15日、デビュー戦は佐々木国明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイプリティーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのノーリーズン賞（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのラベンダー賞（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアイリスモレアをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月5日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のジョイフルスマイルに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月10日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて12着に敗れた。

3歳（2008年）

3月15日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

4月13日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月25日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦2勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた14戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた15戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい17着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

4歳（2009年）

1月10日、中4週で迎えた17戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦2勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

10月8日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた19戦目は、元浦川特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は佐々木国明騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2010年）

7月1日、約9か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた20戦目は、ファルブラヴ賞（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木国明騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月14日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた21戦目は、優駿の里北海道安平町アサヒメロン特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木国明騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。