ミライヘノツバサ（2013年生、母タムロブライト）

ミライヘノツバサ（2013年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「未来への翼」。毛色は芦毛。種牡馬のドリームジャーニー（当時9歳）と交配したタムロブライトが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は諏訪牧場。2017年の日経賞(G2)で2着に入った他、2020年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、諏訪牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、三島宣彦によって1,080万円で落札された。

伊藤大士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月17日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったステイパーシストにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

3歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

1月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るユニゾンデライトを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月2日、中9週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリッチーリッチーを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

4月17日、中1週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月30日、中3週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

10月1日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のストレンジクォークに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月23日、中2週で迎えた10戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

4歳（2017年）

1月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（6戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のペンタトニックに2馬身の差をつけて優勝

1月22日、中1週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（7戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

3月25日、中8週で迎えた13戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、シャケトラに3/4馬身交わされて2着となった。

5歳（2018年）

9月23日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月17日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6歳（2019年）

1月20日、中8週で迎えた16戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた18戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

7月21日、中9週で迎えた19戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着を確保した。

9月1日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた21戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7歳（2020年）

2月1日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメイショウテンゲンをハナ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5月3日、中9週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（3戦1勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡巧也騎手（4戦1勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

2020年6月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。