ダンツクインビー（2002年生、母ダンツシュアー）

ダンツクインビー（2002年4月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女王蜂」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時7歳）と交配したダンツシュアーが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷岡正次。戦績は、中央平地21戦3勝2着5回。2005年のチューリップ賞(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷岡正次から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、山元哲二によって1,155万円で落札された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったシーザリオにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のファランドールを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3月5日、中2週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月10日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

5月1日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

10月22日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグレートバルサーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルパシオンを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中1週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のジョウノオーロラをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたレオニダス決め手に屈してハナ差の2着となった。

3月18日、中4週で迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエーティーホーオーを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月2日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた17戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

7月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

10月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサインゴールドに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月12日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。