ヒシアカデミー（2006年生、母Princess Belle）

ヒシアカデミー（2006年4月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋学会」。毛色は青鹿毛。種牡馬のVindication（当時6歳）と交配したPrincess Belleが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回、地方17戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月19日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤランサムに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月10日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

3歳（2009年）

4月18日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のなでしこ賞（中京ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

8月9日、中8週で迎えた7戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のメジロシーゴーに3馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月22日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の真駒内特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたクリノビリオネア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスリーアリストをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

4歳（2010年）

2月28日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3月7日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

7月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

10月31日、約3か月の休み明けで迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

12月5日、中1週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阪神ウェルカムプレミアム（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

5歳（2011年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

2月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったリッカアリュールに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

4月30日、中9週で馬体重を前走から32kg減らして迎えた21戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月12日、中5週で迎えた22戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月24日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の長浜特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

10月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から21kg戻して迎えた24戦目は、松戸政也騎手を鞍上に迎えて、秋の兼六園特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

6歳（2012年）

1月7日、中9週で馬体重を前走からさらに17kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松戸政也騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月16日、中9週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた26戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、小金牧特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の鳥待月特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

10月30日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた28戦目は、養老特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた29戦目は、一陽特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

7歳（2013年）

1月8日、中4週で迎えた30戦目は、初鷹スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口達弥騎手（4戦0勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

3月12日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた31戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般C4三（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミリオンデンジャーに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月2日、中2週で迎えた32戦目は、かほく桜まつり特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメルトアウェイに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4月16日、中1週で迎えた33戦目は、一般C3-3（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビーファイターに約12馬身の大差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月5日、中2週で迎えた34戦目は、一般C2-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田知弘久騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のウインジェラルドをアタマ差振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月19日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた35戦目は、一般C1-3（金沢ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田知弘久騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカネトシダイスターに約13馬身の大差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

6月4日、中1週で迎えた36戦目は、木場潟公園花菖蒲まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田知弘久騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセレブリティトークに6馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月30日、中3週で迎えた37戦目は、あばれ祭特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田知弘久騎手（6戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、イモジョウチュウに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた38戦目は、一般B3二（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田知弘久騎手（7戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキングバンブーに1馬身半の差をつけて10勝目を達成した。

10月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、珠洲焼まつり特別（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で田知弘久騎手（8戦7勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた40戦目は、世界農業遺産「能登の里山里海」賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で田知弘久騎手（9戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。