ウインジェラルド（2007年生、母ウインディアナ）

ウインジェラルド（2007年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋タキオン粒子を提唱した物理学者名」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したウインディアナが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村上欽哉牧場。戦績は、中央平地15戦1勝2着1回、地方20戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月10日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2010年）

1月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、勝ったトシザマキに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月23日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月31日、連闘で迎えた5戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のテイエムウミユキに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月10日、中9週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

7月10日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

7月17日、連闘で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月12日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の企救丘特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

4歳（2011年）

2月16日、中8週で迎えた11戦目は、大和川特別（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

5歳（2012年）

10月6日、約20か月の休養明けで迎えた12戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた13戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

6歳（2013年）

1月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり17着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた15戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた16戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

5月5日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた17戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、一般C2-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒシアカデミーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に甘んじた。

5月14日、連闘で迎えた18戦目は、美川おかえり祭り特別（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウスヴィソニックに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月2日、中2週で迎えた19戦目は、小松クロスカントリー大会特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったフェールボーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月16日、中1週で迎えた20戦目は、能美の里山・蟹淵特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で青柳正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカネトシダイスターを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

7月2日、中1週で迎えた21戦目は、一般B4-2（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で青柳正義騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコントルアタックに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月14日、中1週で迎えた22戦目は、一般B3-2（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で青柳正義騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のルネッサンスマンを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

8月6日、中2週で迎えた23戦目は、一般B2二（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で青柳正義騎手（6戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセレブリティトークに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月3日、中3週で迎えた24戦目は、川渡し神事特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で青柳正義騎手（7戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

9月15日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた25戦目は、こいこい祭特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は9戦連続で青柳正義騎手（8戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウワメルシーを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って圧倒的支持に応えた。

9月29日、中1週で迎えた26戦目は、一般B1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で青柳正義騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルリボーンに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月13日、中1週で迎えた27戦目は、富山県畜産振興協会長賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で青柳正義騎手（10戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエースオブタッチに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月4日、中2週で迎えた28戦目は、「能登空港開港10周年記念」賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で青柳正義騎手（11戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月10日、連闘で迎えた29戦目は、食い初めかにまつり特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で青柳正義騎手（12戦8勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したシューサクオーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた30戦目は、金沢城カップ（金沢ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は14戦連続で青柳正義騎手（13戦8勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた31戦目は、金沢芸妓の舞特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は15戦連続で青柳正義騎手（14戦8勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた32戦目は、東二口文弥まつり特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は16戦連続で青柳正義騎手（15戦8勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7歳（2014年）

3月23日、約3か月の休養明けで迎えた33戦目は、かに甘えび大鍋特別（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は17戦連続で青柳正義騎手（16戦8勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた34戦目は、喜多家しだれ桜特別（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は18戦連続で青柳正義騎手（17戦8勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4月13日、連闘で迎えた35戦目は、本山妙成寺特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で青柳正義騎手（18戦8勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。