キョウワメルシー（2009年生、母アリシバクィーン）

キョウワメルシー（2009年5月17日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋ありがとう（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングヘイロー（当時14歳）と交配したアリシバクィーンが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方30戦6勝2着11回。主な勝ち鞍は2013年の湯涌温泉氷室開き特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

11月5日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

3歳（2012年）

1月9日、中5週で迎えた3戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

2月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

9月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から29kg戻して迎えた5戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳B5（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた6戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の田中千尋誕生日記念（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったメッセージに詰め切れず、約14馬身差の2着に敗北した。

9月25日、連闘で迎えた7戦目は、3歳B3（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ケイジーヒロインに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月2日、連闘で迎えた8戦目は、3歳B7（金沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のキャリアハイを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

10月7日、連闘で迎えた9戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、3歳B1（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったナウンステージに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

10月21日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳B1（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は米倉知騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた11戦目は、待望のJBCまで後1年特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るキャリアハイを豪脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

11月20日、中1週で迎えた12戦目は、一般C3四（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキャリアハイに2馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

12月4日、中1週で迎えた13戦目は、一般C3三（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3三（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（7戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヤマカツポセイドンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月30日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

4歳（2013年）

3月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、津幡町椿展特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は米倉知騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったコントルアタックをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

3月28日、連闘で迎えた17戦目は、のさいちゃん御卒業記念（金沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（9戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では矢のように急駛したが、ルネッサンスマンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月9日、中1週で迎えた18戦目は、一般C1-2（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（10戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1-2（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた20戦目は、一般C1三（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で米倉知騎手（12戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、シャイニーグルームに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月21日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るキーンリーをクビ差だけ差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

6月4日、中1週で迎えた22戦目は、木場潟公園花菖蒲まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月18日、中1週で迎えた23戦目は、湯涌温泉氷室開き特別（金沢ダート1300m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモアトミックに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月30日、中1週で迎えた24戦目は、あばれ祭特別（金沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で青柳正義騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた25戦目は、ごうらい祭り特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で青柳正義騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のネイビーウッドに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月6日、中2週で迎えた26戦目は、中宮温泉薬師まつり特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で青柳正義騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、トウショウウェイヴに半馬身交わされて2着となった。

9月3日、中3週で迎えた27戦目は、鈴木太一騎手を鞍上に迎えて、川渡し神事特別（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた28戦目は、こいこい祭特別（金沢ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は米倉知騎手（13戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、ウインジェラルドにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

10月1日、中1週で迎えた29戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、珠洲まるかじり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ルネッサンスマンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月13日、中1週で迎えた30戦目は、福井県畜産協会長賞（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

11月4日、中2週で迎えた31戦目は、世界農業遺産「能登の里山里海」賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（8戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月12日、連闘で迎えた32戦目は、せせらぎの郷紅葉まつり特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（9戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ダイワスペクターに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた33戦目は、見越彬央騎手を鞍上に迎えて、カトレア賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦のサイレントナイト特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で見越彬央騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。