マルブツスピーディ（2002年生、母ユウサンポリッシュ）

マルブツスピーディ（2002年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋敏速に」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時13歳）と交配したユウサンポリッシュが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）ガーベラパークスタッド。戦績は、中央平地11戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2005年のさくらんぼ特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中尾正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

9月5日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったピサノランゲにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

9月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、トーセンマエストロに交わされて1馬身差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、アドマイヤサプライに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月23日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のテイエムワッショイに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2005年）

5月7日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のコスモラヴアゲインに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスパインを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

7月2日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい13着に敗れた。

4歳（2006年）

4月1日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた10戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

7月22日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。