ホクトフィル（1990年生、母ホクトヒシヨウ）

ホクトフィル（1990年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時10歳）と交配したホクトヒシヨウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）齊藤英牧場。戦績は、中央平地14戦4勝2着1回、地方7戦0勝。1992年の朝日杯3歳ステークス(G1)で3着に入った他、1993年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

10月18日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライラックペガサスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月15日、中3週で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月13日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田政人騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3歳（1993年）

1月17日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5月2日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るセントラルマドンナを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

6月6日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒゴノスターをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

9月26日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したエアリアルにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月21日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の東京競馬場開設60周年記念ノベンバーステ（東京芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4歳（1994年）

7月16日、約8か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下の弥彦特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルキージャックを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5歳（1995年）

7月23日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦2勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

8月13日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、BSNオープン（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた15戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた16戦目は、師走特別（上山ダート1700m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（1996年）

4月16日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、宮﨑謙一騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた18戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮﨑謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。6着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた19戦目は、さつき賞（上山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮﨑謙一騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた20戦目は、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で宮﨑謙一騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

7歳（1997年）

10月5日、約16か月半の休み明けで迎えた21戦目は、海方栄二騎手を鞍上に迎えて、一般A3（上山ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。