フォーチュンスリー（2005年生、母ハイアンビション）

フォーチュンスリー（2005年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幸運＋３」。毛色は芦毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時12歳）と交配したハイアンビションが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大林ファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方24戦9勝2着3回。主な勝ち鞍は2010年のグリーンエコー笠形特別(A2)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、八木サニーファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、八木サニーファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、大谷和彦によって525万円で落札された。

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月2日、デビュー戦は武士沢友治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた3戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイト山吹特別（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳戦のナイスレイン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

7月1日、中7週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた5戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインベスト特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた6戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

7月20日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で大江原圭騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた8戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦のリゲル特別（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

8月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のベテルギウス特別（旭川ダート1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴来直人騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

11月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、平岩潤一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D6二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハギノユウキに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月10日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上D2三（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平岩潤一騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のロケットガールに1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2009年）

1月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C6二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平岩潤一騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマンテンテイオーをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

1月21日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で平岩潤一騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフェイジョアに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月24日、中4週で迎えた15戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で平岩潤一騎手（4戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったベイサイドパークに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、サンテレビ40周年記念特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビクトリサイレンスに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上B1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は平岩潤一騎手（5戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のユキノジャガーを半馬身振り切って圧倒的人気に応えた。

4月30日、中2週で迎えた18戦目は、相生ペーロン祭特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平岩潤一騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、チキリイノベートに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月31日、約8か月の休み明けで迎えた19戦目は、大晦日特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平岩潤一騎手（7戦5勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2010年）

1月13日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平岩潤一騎手（8戦5勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた21戦目は、大柿一真騎手を鞍上に迎えて、猪名川彫刻の道特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上B1 B2（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は平岩潤一騎手（9戦5勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、サクセスタッチにクビ差交わされて2着となった。

3月3日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で平岩潤一騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイレントパンサーに5馬身の差をつけて7勝目をゲットした。

3月24日、中2週で迎えた24戦目は、コベルコ教習所杯（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で平岩潤一騎手（11戦6勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

5月19日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上A2二（姫路ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で平岩潤一騎手（12戦6勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエフケーアスコットをアタマ差振り切って8勝目を奪取した。

6月16日、中3週で迎えた26戦目は、グリーンエコー笠形特別（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で平岩潤一騎手（13戦7勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、でレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のコパケンサンバを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月14日、中3週で迎えた27戦目は、西脇市日本のへそ特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で平岩潤一騎手（14戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

6歳（2011年）

3月1日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた28戦目は、なずな賞（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で平岩潤一騎手（15戦8勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

3月16日、中1週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた29戦目は、坂本和也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1 B2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。