サイレントパンサー（2004年生、母ビーサイレント）

サイレントパンサー（2004年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「カクテル名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時5歳）と交配したビーサイレントが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地15戦1勝、地方12戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月12日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3歳（2007年）

1月28日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のロードオブザスターに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月25日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず12着に敗れた。

4歳（2008年）

10月19日、約14か月の休養明けで迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた8戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、円山川特別（園田ダート1870m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はバタバタになってしまい18着に終わった。

5歳（2009年）

3月21日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた12戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

6月7日、中3週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

8月9日、中8週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

9月19日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月26日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

12月30日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた17戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

6歳（2010年）

1月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったフォーチュンスリーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月23日、中2週で迎えた21戦目は、真心の酒・香住鶴杯（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（4戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた22戦目は、兵庫馬事畜産特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川原正一騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったマッハタイザンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月29日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川原正一騎手（6戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴルディオスに2馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月19日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上A2二（姫路ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で川原正一騎手（7戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上A2二（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川原正一騎手（8戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のローランビゴラスに1馬身1/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月30日、中2週で迎えた26戦目は、田野豊三騎手を鞍上に迎えて、たんたん温泉福寿の湯特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエフケーアスコットをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

7月22日、中2週で迎えた27戦目は、京都畜産特別（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は川原正一騎手（9戦2勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。