バニッシュアウェイ（2003年生、母マエノロッチ）

バニッシュアウェイ（2003年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「（目に見えていたものが）消え去る」。毛色は鹿毛。種牡馬のクリプティックラスカル（当時8歳）と交配したマエノロッチが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方11戦6勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上C1。

経歴

デビュー前

2歳のとき、広富牧場から「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

成島英春厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

7月9日、デビュー戦は千葉直人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は432kg。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた2戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた3戦目は、高野和馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく18着に終わった。

9月30日、中4週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた4戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したステルスグリーンを捕まえ切れず、7馬身差の2着となった。

10月15日、中1週で迎えた5戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホープフルネスに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1300m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は下條知之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクアリュールを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

11月18日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアキノトップランを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

12月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上C2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユーワミネルヴァに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2007年）

1月6日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下條知之騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアンジーに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

1月14日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上C1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下條知之騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイートプリエを上がり0位の末脚で半馬身差し切って獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月11日、中3週で迎えた11戦目は、白鳥特設（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で下條知之騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

6月10日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で下條知之騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で下條知之騎手（8戦5勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で下條知之騎手（9戦5勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。