アンジュデュバン（2011年生、母マイネレーヌ）

アンジュデュバン（2011年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「風の天使（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時10歳）と交配したマイネレーヌが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は荒井ファーム。戦績は、中央平地26戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、荒井ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって745.5万円で落札された。2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、後藤英成によって735万円で落札された。

武市康男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月3日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、伸びてきたマイネオーラム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月13日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたアルバート決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

11月3日、中2週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスパーブデイをハナ差だけ差し切って初白星を挙げた。

3歳（2014年）

1月13日、中9週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

2月2日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

3月2日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

4月26日、中3週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

8月10日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のイメージガールに1馬身1/4の差をつけて制した。

12月20日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

4歳（2015年）

1月17日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

3月1日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4月19日、中6週で迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

7月12日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

11月14日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた22戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

5歳（2016年）

1月30日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けん気を発揮してゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

2月21日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は井上敏樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

4月10日、中6週で迎えた25戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

7月10日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。