シングライクトーク（1992年生、母フリートーク）

シングライクトーク（1992年5月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したフリートークが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地15戦7勝2着3回。1997年のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別(牝G2)で2着に入った他、1997年のマーメイドステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月12日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフォルスデュノールに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のダイワライコウを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

4歳（1996年）

8月3日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたダンツウィング決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（1997年）

1月12日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るターフソネットを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3月2日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るサンライズチャージを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

3月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のヒカルパロサントに3馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月6日、中2週で迎えた8戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセンボンザクラに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、薫風ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイレントハンターに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月31日、中3週で迎えた10戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったエアグルーヴにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

10月12日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦4勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

11月22日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月14日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したエアウイングスに半馬身届かず2着に敗北した。