イシノレインボー（1997年生、母スルージュヌフィーユ）

イシノレインボー（1997年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時9歳）と交配したスルージュヌフィーユが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着3回、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

12月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタカミコタンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2000年）

1月22日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の若竹賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2001年）

1月7日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアミダラに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

1月30日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったニシノカメリアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月24日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユーワクイーンに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。

3月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウォルトンタイガーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月8日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

6月2日、中7週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月7日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、逃げるブルーレッドブルーにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月29日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月23日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（2002年）

1月19日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（11戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

9月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳥海山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

9月21日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

11月2日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の天ケ瀬特別（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月1日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

6歳（2003年）

1月6日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

7月21日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの文月オープン（川崎ダート1600m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた24戦目は、甲斐年光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の’03クリスタルナイトカップ（大井ダート1590m 内回り雨/不良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の長月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で甲斐年光騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の豊年特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で甲斐年光騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったミツルトップワンを3/4馬身捉え切れず2着となった。

10月2日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で甲斐年光騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

10月22日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のゴールデンナイト賞（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で甲斐年光騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

11月17日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の霜月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で甲斐年光騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。