ダノンブライアン（2004年生、母マチカネハツシマダ）

ダノンブライアン（2004年2月17日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時19歳）と交配したマチカネハツシマダが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地37戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年の南総特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、細川益男から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって5,250万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

12月23日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3歳（2007年）

1月7日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったレットイットライドにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月11日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったエイワンキセキにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウモードを半馬身差し切って未勝利戦を制した。

5月6日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月17日、中3週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

10月28日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた9戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったディスパーロに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のボストンキコウシに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2008年）

1月26日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、抜け出したシルクプラチナムを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線に入ると、前で粘るビッグポパイを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

5歳（2009年）

4月26日、約14か月の休養明けで迎えた14戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

6月7日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

9月20日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

10月18日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったグランドラッチにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

11月14日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサクセスオネスティをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2010年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月4日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月6日、中8週で迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の東京ゴールデンプレミアム（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

11月27日、中3週で迎えた26戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2010ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

7歳（2011年）

1月30日、中8週で迎えた27戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい10着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着を確保した。

4月3日、中6週で迎えた29戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のオラシオンステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、エーシンヴァーゴウにクビ差交わされて2着となった。

4月23日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、6着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下ののぞみ賞（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

8月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

9月18日、中4週で迎えた33戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦3勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8歳（2012年）

1月9日、中4週で迎えた36戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（8戦3勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。