タニノファスト（1987年生、母タニノサイアス）

タニノファスト（1987年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はサラブレッド系で、毛色は青毛。種牡馬のロングフアスト（当時15歳）と交配したタニノサイアスが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地38戦4勝2着5回、地方3戦0勝。1992年の京阪杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

10月7日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

11月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月23日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたアールヌーボー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（1990年）

1月27日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキョウワオーバンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月10日、中3週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（6戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったバンブーマーチに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月21日、中5週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（7戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワンダーリゲイリアを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下のあやめ賞（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったホウユウロイヤルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月24日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で土肥幸広騎手（9戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったスリーヤーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月9日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の長篠特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で土肥幸広騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（1991年）

1月6日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で土肥幸広騎手（11戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で土肥幸広騎手（12戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリアルブライトンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月9日、中1週で迎えた14戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイヘキストを鮮烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

3月3日、中2週で迎えた15戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（13戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた17戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（14戦2勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた18戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（15戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の高野川ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（16戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

12月14日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5歳（1992年）

2月8日、中7週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の周防灘特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（17戦2勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（18戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の淡路特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（19戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/不良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月4日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月18日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノブルースに1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月3日、中1週で迎えた27戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

5月17日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（20戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月30日、中1週で迎えた29戦目は、エメラルドステークス（阪神芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の桶狭間ステークス（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

6歳（1993年）

3月7日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた33戦目は、なにわステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた35戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（21戦2勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は熊沢重文騎手（10戦1勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

11月28日、約6か月半の休み明けで迎えた37戦目は、トパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた38戦目は、オリオンステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（22戦2勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

7歳（1994年）

4月29日、約4か月半の休養明けで迎えた39戦目は、関本秀幸騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。9着に終わった。

8歳（1995年）

8月28日、約16か月の休養明けで迎えた40戦目は、一般D3ホ（上山ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で関本秀幸騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた41戦目は、一般D3ニ（上山ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で関本秀幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。