ピノブラン（2007年生、母フェートデュヴァン）

ピノブラン（2007年1月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「白ワイン用の葡萄の品種」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時9歳）と交配したフェートデュヴァンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地26戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

5歳のとき、社台コーポレーションから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ビッグレッドファームによって640.5万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月20日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

10月31日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

3歳（2010年）

3月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた6戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったクリムゾンシップにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月15日、中2週で迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカンマビードに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月26日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に49kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

9月4日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

10月10日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシュテルンターラーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月6日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた15戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず11着に終わった。

4歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた17戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月16日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた20戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた24戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

5歳（2012年）

2月12日、中6週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。