グラチェ（1992年生、母メルシーダイナ）

グラチェ（1992年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチグローリー（当時6歳）と交配したメルシーダイナが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回。1995年のすみれステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

6月11日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

10月23日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のイブキサイレンスをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（1995年）

1月14日、中6週で迎えた6戦目は、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったバイタルフォースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月8日、中3週で迎えた10戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビッグコンダクトに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（1996年）

12月14日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

5歳（1997年）

1月27日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田浩一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったピサノパンサーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

2月16日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の山国川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

3月15日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のバンブーペレに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月6日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の摂津特別（阪神芝2200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

10月11日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

11月23日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（6戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天竜川特別（中京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（7戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6歳（1998年）

1月5日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。