ピサノパンサー（1993年生、母キャンディウーマン）

ピサノパンサー（1993年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時10歳）と交配したキャンディウーマンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）大栄牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の紫川特別(500万下)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

5月5日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は462kg。17頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

9月1日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた4戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月13日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた6戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシュウザンシーサーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中1週で迎えた7戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の月山特別（新潟芝2200m 外回り晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は高橋亮騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の尾張特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったユーセイトップランに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

4歳（1997年）

1月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

1月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のグラチェに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月15日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の和布刈特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

3月23日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカミノショーターを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月12日、中2週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

5歳（1998年）

1月31日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

3月8日、中4週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた19戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。