デピュティーアイス（1995年生、母Icelette）

デピュティーアイス（1995年3月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のSilver Deputy（当時10歳）と交配したIceletteが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦5勝2着1回。2000年の平安ステークス(G3)で4着に入った他、1999年の仁川ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

12月6日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒゼンオータダクニに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1998年）

2月1日、中7週で迎えた2戦目は、4歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタガノアーミジャに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3月1日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

11月22日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下の醍醐特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の鳴海特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のラティールを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4歳（1999年）

1月10日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤田伸二騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、逃げるエイシンコンカードを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

1月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、5歳以上1600万下の白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤田伸二騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサイレントセイバーに1馬身1/4の差をつけてファンの高評価に応えた。

2月27日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は10戦連続で藤田伸二騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のコンメンダトーレに4馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

9月11日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で藤田伸二騎手（10戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた12戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤田伸二騎手（11戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

10月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

11月13日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、霜月ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（12戦5勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた15戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（13戦5勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5歳（2000年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

2月20日、中3週で迎えた17戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でS.サンダース騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。