シゲルフセルト（2005年生、母フェアリーベル）

シゲルフセルト（2005年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋望み（モンゴル語より）」。毛色は鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時11歳）と交配したフェアリーベルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の西宮ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、石川栄一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森中蕃によって315万円で落札された。

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月2日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた2戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた4戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

3歳（2008年）

2月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた5戦目は、3歳戦の雪割草賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月2日、中2週で馬体重を前走から19kg絞って迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

3月16日、中1週で迎えた7戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。7頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず3着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したステラポラリスに半馬身届かず2着となった。

5月25日、中2週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたスノークラッシャー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月15日、中2週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（6戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のケイアイエポックに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月12日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月9日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアンノルーチェにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月23日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカシノマイケルを3/4馬身振り切って2勝目を手にした。

9月6日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタガノグラマラスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

9月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエリモファイナルをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

10月26日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（6戦3勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

12月13日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（7戦3勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4歳（2009年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた22戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた23戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

6月28日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

7月19日、中2週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月16日、中3週で迎えた26戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月10日、中7週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5歳（2010年）

11月13日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

11月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた29戦目は、M.ギュイヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2010プロミネントジョッキーズトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月25日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

6歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた33戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた34戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、アークトゥルス賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、コスモオースティンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月18日、中3週で迎えた35戦目は、由布岳特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のヘイアンレジェンドに1馬身の差をつけて1番人気に応えた。

5月5日、中1週で迎えた36戦目は、九千部山特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

5月22日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた37戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、阿蘇山特別（佐賀ダート2000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。競走中止となった。