サイタスリーレッド（2013年生、母ユメノラッキー）

サイタスリーレッド（2013年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「咲いた+3+赤。咲いた3つの赤い実」。毛色は鹿毛。種牡馬のダノンシャンティ（当時6歳）と交配したユメノラッキーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカタオカフアーム。2018年のカペラステークス(G3)で2着に入った他、2017年のオーバルスプリント(Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月16日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、6着に入り込んだ。

10月3日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るバオバブを豪快な末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2016年）

1月16日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

3月26日、中9週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したレッドカーペットを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

5月1日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したダイアナヘイローを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

12月4日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

4歳（2017年）

1月22日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に敗れた。

2月25日、中4週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の合馬特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず11着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた13戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のグラッブユアコートに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月2日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクールゼファーを半馬身振り切って3勝目を掴み取った。

4月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高倉稜騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のオウケンビリーヴに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

5月14日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高倉稜騎手（3戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のコウエイエンブレムに2馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

8月15日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で高倉稜騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

9月20日、中4週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた18戦目は、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のレーザーバレットに2馬身の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

10月21日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

12月10日、中6週で迎えた20戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2018年）

1月28日、中4週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月16日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

7月8日、中2週で迎えた25戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

8月19日、中5週で迎えた26戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のスティンライクビーに2馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

12月9日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで止まることなく走り抜いたが、コパノキッキングに3/4馬身交わされて2着となった。

6歳（2019年）

1月14日、中4週で迎えた28戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた29戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた30戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

8月18日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

7歳（2020年）

2月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

3月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月27日、中9週で迎えた34戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

9月8日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた36戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

2021年3月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

12月13日、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

2020年12月15日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。