タイランツフェイム（1993年生、母フロリンダ）

タイランツフェイム（1993年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時21歳）と交配したフロリンダが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）酒井牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のハートステイジをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月25日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

4歳（1997年）

4月12日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田未崎騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた7戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月12日、中2週で迎えた9戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

8月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月24日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

9月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたタカラアベニュー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

10月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンアローを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田未崎騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒシウェーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月13日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5歳（1998年）

4月26日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた18戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下のリバーテムズ賞（東京芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

6月14日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

7月12日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦2勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したマチカネヤマビコを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月16日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた22戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

9月13日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

6歳（1999年）

1月16日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。