ハートステイジ（1993年生、母ハートブレイク）

ハートステイジ（1993年5月5日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時7歳）と交配したハートブレイクが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回、地方21戦5勝2着2回。1999年のオールスターカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本郷一彦厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

1月5日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったタイランツフェイムをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月8日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブレーヴダンサーに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月13日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の釧路特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイヘルメスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

11月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（5戦2勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマヤノデンプシーをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

12月14日、中4週で迎えた9戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（1997年）

1月18日、中4週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったアロハドリームを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月23日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（6戦3勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月13日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（8戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月18日、中4週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月20日、中8週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山義行騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のナムラライオーに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月22日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月31日、連闘で迎えた18戦目は、鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月16日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、千葉TV放送盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のミヨノダイハードに1馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5歳（1998年）

1月3日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月4日、中4週で迎えた21戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート2000m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデ戦の弥生盃（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったイシゲヒカリにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月31日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の’98スプリングカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

4月8日、連闘で迎えた24戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月5日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の船橋記念（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6月17日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のエメラルドカップ（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（6戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた28戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

12月16日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、久保田政弘騎手を鞍上に迎えて、信濃特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったビッグショウリから3馬身差の2着となった。

6歳（1999年）

1月3日、中2週で迎えた30戦目は、工藤勉騎手を鞍上に迎えて、門松特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のワイルドダンディーに半馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

1月31日、中3週で迎えた31戦目は、新春杯（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で工藤勉騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のダイワトニービンに1馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

2月27日、中3週で迎えた32戦目は、こうずけ特別（高崎ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で工藤勉騎手（2戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた33戦目は、地方重賞の開設記念（高崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で工藤勉騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた34戦目は、榛名山特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で工藤勉騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のコラソンに1馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

5月5日、中2週で迎えた35戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で工藤勉騎手（5戦3勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月12日、中9週で迎えた36戦目は、3歳地方重賞のオールスターカップ（足利ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で工藤勉騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた37戦目は、赤城山特別（高崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で工藤勉騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のコーヒーブレイクに5馬身の差をつけて優勝