トウカイヘルメス（1992年生、母トウカイスコール）

トウカイヘルメス（1992年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブレイヴエストローマン（当時20歳）と交配したトウカイスコールが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）松栄牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は1996年の愛宕特別(900万下)。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナリタベストにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

2月12日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったタイキアルセーヌを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月26日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のビッグギャンブルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3月19日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のセンタームービングをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた7戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菩提樹ステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4歳（1996年）

5月11日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の悠久山特別（新潟芝2200m 外回り曇/重）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた9戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップ麒麟児賞（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。4着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の陸奥湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ハートステイジに交わされて2馬身差の2着となった。

8月31日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビバーフレックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

10月5日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のクリヤームテキに2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。