ヤマニンメルベイユ（2002年生、母ヤマニンアリーナ）

ヤマニンメルベイユ（2002年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋素晴らしい（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のメジロマックイーン（当時15歳）と交配したヤマニンアリーナが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地34戦7勝2着2回。2008年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入った他、2008年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月8日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウトウコンをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

9月18日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた3戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

4歳（2006年）

1月7日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたケージーフジキセキ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

1月29日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたアクレイム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

2月26日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルガストに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月16日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のロフティーエイムを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

5月6日、中2週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

7月1日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のニシノナースコールをアタマ差振り切って4勝目を掴み取った。

8月12日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウシロッコをアタマ差振り切って5勝目を収める

8月27日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。17頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月15日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5歳（2007年）

3月11日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

4月21日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

8月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

10月14日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で勝浦正樹騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた19戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着を確保した。

12月2日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（8戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6歳（2008年）

2月9日、中9週で迎えた21戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 小雪/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、最後はオースミグラスワンと並んで3着同着となった。

3月16日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のマイネカンナを半馬身振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

4月26日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月18日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（5戦2勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

8月17日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のレジネッタに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月19日、中8週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

7歳（2009年）

3月15日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴山雄一騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

4月25日、中5週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 雨/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で柴山雄一騎手（9戦3勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月17日、中2週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴山雄一騎手（10戦3勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

7月26日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴山雄一騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴山雄一騎手（12戦3勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月21日、約3か月の休養明けで迎えた32戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴山雄一騎手（13戦3勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた33戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（14戦3勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。