アブクマドリーム（1998年生、母イチノカイウン）

アブクマドリーム（1998年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時13歳）と交配したイチノカイウンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）市川牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方39戦6勝2着3回。2001年の黒潮盃(地方重賞)に勝利した他、2001年の戸塚記念(ハンデ地方重賞)を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

出川克己厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2000年）

11月30日、デビュー戦は早田秀治騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は485kg。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルエツコマンダーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2001年）

1月2日、中4週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の初夢賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったスマートブライトから2馬身半差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

2月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月19日、中7週で迎えた5戦目は、3歳戦のライラック特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したツガルワールドにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月26日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

6月28日、中4週で迎えた7戦目は、3歳戦のコデマリ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセリリコーンに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月9日、中5週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るイチコウバクシンオを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

8月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳ハンデ地方重賞の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のピーエムタッチに3馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月9日、中5週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のスーパーチャンピオンシップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた11戦目は、地方重賞の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月19日、中5週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の東京湾カップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（10戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のピーエムウェーヴに1馬身の差をつけて優勝

4歳（2002年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。鞍上は早田秀治騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた14戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

7月24日、中9週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた15戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1590m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

9月3日、中5週で迎えた16戦目は、地方重賞の以上山城大賞典（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（11戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた17戦目は、渡辺壮騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5歳（2003年）

2月5日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、宮下康一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウインター争覇（P）（笠松ダート1900m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた19戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮下康一騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり5着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた20戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で宮下康一騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、アリオン杯特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で宮下康一騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた22戦目は、犀川特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で宮下康一騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた23戦目は、向暑特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で宮下康一騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく5着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた24戦目は、北陸コカ・コーラボトリング（株）（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で宮下康一騎手（6戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

11月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた25戦目は、末田秀行騎手を鞍上に迎えて、ペプシコーラ特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた26戦目は、関野鼻特別（金沢ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で末田秀行騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6歳（2004年）

1月3日、中5週で迎えた27戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、お正月特別（金沢ダート1900m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に終わった。

3月3日、中8週で迎えた28戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

4月18日、中6週で迎えた29戦目は、地方重賞のスプリングカップ（金沢ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は末田秀行騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた30戦目は、陽春特別（金沢ダート1900m 雨/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

10月12日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、日本トーター杯（金沢ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた32戦目は、禄剛崎特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた33戦目は、成巽閣特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉原寛人騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた34戦目は、関野鼻特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉原寛人騎手（6戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた35戦目は、初冬特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は末田秀行騎手（3戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた36戦目は、地方重賞の中日杯（金沢ダート2300m 曇/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（7戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

7歳（2005年）

1月14日、中3週で迎えた37戦目は、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（8戦0勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

4月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、カシオペア特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉原寛人騎手（9戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月11日、約5か月の休養明けで迎えた39戦目は、田知弘久騎手を鞍上に迎えて、一般C4-3（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したイシノレヴリミットを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中1週で迎えた40戦目は、一般C5-4（金沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田知弘久騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルキーアークに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

10月9日、中1週で迎えた41戦目は、石川県馬主協会長賞（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で田知弘久騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた42戦目は、熊木良介騎手を鞍上に迎えて、一般C5-2（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。