ダイシンチャンス（2001年生、母Mercedes Too）

ダイシンチャンス（2001年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋好機」。毛色は芦毛。種牡馬のSmoke Glacken（当時7歳）と交配したMercedes Tooが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地38戦2勝2着2回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月23日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったハリアーズリベンジにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホウシュウムサシを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2004年）

1月17日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下の朱竹賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のナムラハトルに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

5月9日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦2勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では伸びあぐねて18着に終わった。

9月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で太宰啓介騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で太宰啓介騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた12戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4歳（2005年）

1月10日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（10戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（11戦2勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（12戦2勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（13戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月26日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（14戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（15戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったゲンキナシャチョウに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（16戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

5歳（2006年）

1月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（17戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた21戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（18戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3月26日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（19戦2勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月6日、中5週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の高田城特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（20戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月8日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず12着に敗れた。

11月4日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（21戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

12月9日、中4週で迎えた28戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

6歳（2007年）

7月7日、約7か月の休養明けで迎えた29戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

8月4日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた30戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の三国特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

9月16日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた31戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

11月4日、中6週で迎えた32戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた33戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた34戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップキューピット賞（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

7歳（2008年）

1月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた36戦目は、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた37戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に終わった。

3月23日、連闘で迎えた38戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず14着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた40戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

5月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた41戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では見せ場なく16着に終わった。