ナムラハトル（2001年生、母ハヤテグレシャス）

ナムラハトル（2001年4月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋エジプト神話の愛の女神」。毛色は芦毛。種牡馬のジェニュイン（当時9歳）と交配したハヤテグレシャスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は片岡博。戦績は、中央平地29戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月25日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るオヤマハリケーンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月27日、中6週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。

3歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた4戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の朱竹賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

2月21日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったダイシンチャンスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月24日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

10月11日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月16日、連闘で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

12月4日、中1週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（2005年）

2月5日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

3月27日、中6週で迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシュウザンジョオーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキャラキャスケードをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月1日、中1週で迎えた16戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

8月13日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、5着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るロンジェを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月25日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

12月25日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

5歳（2006年）

1月9日、中1週で迎えた22戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

3月11日、中6週で迎えた24戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

4月8日、中1週で迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月22日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月29日、連闘で迎えた28戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月10日、中5週で迎えた29戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。