チヨノアグネス（1986年生、母セルリアンブルー）

チヨノアグネス（1986年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したセルリアンブルーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本直弘。戦績は、中央平地19戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は1989年の秋保特別(400万下)。

経歴

デビュー前

高木嘉夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

8月14日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったカムイサンダーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のコハクヒカリをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月8日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳400万下のサフラン賞（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳400万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳400万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で坂本勝美騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた7戦目は、3歳400万下の寒菊賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で坂本勝美騎手（6戦1勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（1989年）

1月16日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定4歳400万下の呉竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で坂本勝美騎手（7戦1勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

8月27日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で坂本勝美騎手（8戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったナムラスパークに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月2日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の八海山特別（新潟ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で坂本勝美騎手（9戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月7日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下の檜原湖特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で坂本勝美騎手（10戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたファルペガサス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で坂本勝美騎手（11戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るチヨノシャネルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目をマークした。

11月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で坂本勝美騎手（12戦2勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた14戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（13戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

4歳（1990年）

1月14日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（14戦2勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた17戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関口睦介騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

6月30日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の伏拝特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。