キュンティア（1995年生、母One Life）

キュンティア（1995年3月22日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のDarshaan（当時14歳）と交配したOne Lifeが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地17戦2勝2着4回。1997年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)で2着に入った他、1999年の朱鷺ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1997年）

11月2日、デビュー戦は高橋亮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のホッコーアンバーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月30日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったアインブライドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（1998年）

1月18日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋亮騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋亮騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で高橋亮騎手（4戦1勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で高橋亮騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7月12日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋亮騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月15日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の大文字ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で高橋亮騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったゼンノモトーレに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月13日、中3週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたプレミアムサンダー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

10月10日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のホーセンホーライをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月31日、中2週で迎えた11戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（9戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず11着に敗れた。

4歳（1999年）

5月9日、約6か月半の休み明けで迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた14戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたエアガッツ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2000年）

4月30日、約9か月半の休み明けで迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（10戦2勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（11戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に敗れた。