タイキチェイサー（1995年生、母ウェルシュマフィン）

タイキチェイサー（1995年3月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドハンター（当時11歳）と交配したウェルシュマフィンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦4勝2着1回、地方7戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2001年の早鞆特別(900万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額6,000万円（60万×100口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

5歳（2000年）

5月6日、デビュー戦は青木芳之騎手を鞍上に据えて、5歳以上900万下の日光特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。馬体重は554kg。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のイシノイーグルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月21日、中1週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

12月16日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のユウワンプラテクトを半馬身振り切って休養明け初戦をモノにした。

6歳（2001年）

2月3日、中6週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のガッツフィニッシュに3馬身の差をつけて制した。

3月17日、中5週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の御宿特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったハッピーマキシマムに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月14日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月11日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の桂川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北摂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカンファーワールドをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

7歳（2002年）

11月11日、約11か月の休み明けで迎えた9戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般A（高知ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったハイファーストから2馬身半差の2着に敗北した。

8歳（2003年）

3月5日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月21日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ブラッドストーン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた12戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた13戦目は、目迫大輔騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのローレル争覇（P）（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は高木健騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

6月27日、中2週で迎えた15戦目は、ミズバショウ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木健騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。