エスピナアスール（2007年生、母リメインフォレスト）

エスピナアスール（2007年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「青い（薔薇の）棘（西）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したリメインフォレストが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の太宰府特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

3月21日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月24日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

9月5日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルウインザーを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月9日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は平野優騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

11月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、アスカトップレディに交わされて2馬身半差の2着となった。

12月18日、中3週で迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の志賀島特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

4歳（2011年）

1月30日、中5週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のチャームポットに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月26日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のザバトルユージローをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

4月23日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は平野優騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

8月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八雲特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の亀田特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は平野優騎手（4戦0勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを5馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のアドマイヤセプターに2馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

12月18日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

5歳（2012年）

9月15日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月25日、中9週で迎えた14戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2012プロミネントジョッキーズトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

12月16日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

6歳（2013年）

2月16日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

4月14日、中7週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したルナにハナ差届かず2着となった。

5月5日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた19戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

6月9日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

8月24日、中6週で迎えた22戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は平野優騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

11月3日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた25戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。