トゥニーポート（2007年生、母ピサノロッセル）

トゥニーポート（2007年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ワインの一種」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時13歳）と交配したピサノロッセルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）笹地牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着2回。2011年の朱鷺ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額500万円（5万×100口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月25日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったオレンジティアラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月5日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のペンネアラビアータに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月15日、中2週で迎えた5戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3歳（2010年）

3月21日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のグレナディーンをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

5月2日、中1週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月13日、中5週で迎えた9戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

7月3日、中2週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月14日、中5週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のアマファソンに1馬身1/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月19日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

10月17日、中3週で迎えた13戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ゴールスキーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月6日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

12月19日、中5週で迎えた15戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、6着に終わった。

4歳（2011年）

2月6日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のエオリアンハープをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月20日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい16着に終わった。

7月30日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のランリョウオーを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

8月27日、中3週で迎えた21戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、3着に入った。

10月16日、中6週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

11月12日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月25日、中5週で迎えた24戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

5歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた25戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた26戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

5月27日、中4週で迎えた28戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

8月26日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

10月7日、中5週で迎えた30戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

10月14日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

6歳（2013年）

3月3日、約4か月半の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。