エオリアンハープ（2006年生、母エアウイングス）

エオリアンハープ（2006年1月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「弦楽器の一種」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したエアウイングスが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回。2012年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で3着に入った他、2011年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

11月8日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のモーリシャス賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したファイアーフロートにクビ差届かず2着となった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2009年）

3月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに14kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエリモアクアポリスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月26日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

8月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィーヴァブーケをクビ差振り切って制した。

9月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

11月15日、中8週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2010年）

1月30日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャインモーメントにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月20日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒシセンチュリーを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

5月1日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（8戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったレインフォーレストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月17日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（10戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したリクエストソングを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（11戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のステージプレゼンスに1馬身半の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田中勝春騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田中勝春騎手（13戦3勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

12月12日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

5歳（2011年）

1月30日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（14戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（15戦3勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したトゥニーポートにハナ差届かず2着となった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のみらい賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月4日、中3週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

8月14日、中9週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシャイニーブラウンに3馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

8月28日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

10月16日、中6週で迎えた25戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

6歳（2012年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

1月28日、中2週で迎えた28戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。