イナズマイージス（2003年生、母スエヒロジョウオー）

イナズマイージス（2003年4月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋イージス艦より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時13歳）と交配したスエヒロジョウオーが14歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）小泉牧場。戦績は、中央平地20戦1勝2着2回、中央障害4戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

3月12日、デビュー戦は金折知則騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトーホウシャインを半馬身振り切って初白星を挙げた。

4月9日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

8月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

9月2日、中2週で迎えた4戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

9月10日、連闘で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマイネルバシリコスを半馬身捉え切れず2着となった。

10月28日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥只見特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は減速してしまい5着に敗れた。

12月10日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2007年）

5月20日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい14着に敗れた。

5月26日、連闘で馬体重を前走から16kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中村将之騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月16日、中6週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中村将之騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったタガノプルミエールにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月29日、中1週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

8月26日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中村将之騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

5歳（2008年）

2月3日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

3月16日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月22日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は金折知則騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

5月11日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で金折知則騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月18日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で金折知則騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で金折知則騎手（5戦1勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

7月27日、中7週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で金折知則騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。4着を確保した。

8月16日、中2週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で金折知則騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。2着となった。

8月23日、連闘で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で金折知則騎手（8戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた24戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。鞍上は8戦連続で金折知則騎手（9戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。